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店長、パスタに箸をつけたらお客様がキレました。 コンビニで働く外国人たちと店主一家の23年

著者 村尾信一
ジャンル 小説・エッセイ・詩集
出版年月日 2026.09.30
ISBN 9784868011651
判型・ページ数 46判・並製・256ページ
定価 定価1650円(税込)

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内容紹介

・コンビニ経営なんて、やるんじゃなかった
・店長、車が店に突っ込んできました!
・揚げ物を一日1000個売れ
・牛丼には箸ですか?スプーンですか?
レジの向こうには、それぞれの人生がある。

日本のコンビニで働く外国人は8万人を超える。
これは、人手不足に苦しむ一軒のコンビニと
それを支えた人たちの、実話に基づく物語である。


50歳で百貨店を辞め、妻とともに長崎から上京し、東京・西麻布でコンビニを開業した坂本哲郎。売上不振、50万円の盗難、車の店舗突入、相次ぐクレーム、2年間一日も休めない、など想定外の出来事に追われる。
深刻な人手不足のなか、坂本が採用したのは、日本へ来たばかりの外国人留学生たちだった。敬語が使えない。時間を守れない。お釣りを間違える――日本人には当たり前のことが、彼らには通じない。坂本は仕事を一から教える一方、学校、住まい、結婚、在留資格など、生活の相談にも乗るようになる。やがて、留学生たちは正社員となり、店長として店を任されるまでに成長する。
いかにして坂本は、外国人スタッフたちから「日本のお父さん」と呼ばれるようになったのか。コンビニ本部に30年間在籍した著者が、自身の経験と関係者への取材をもとに描く、店主一家と外国人スタッフの23年の物語。


【目次】
まえがき
第一章 店長、お釣りを間違えてしまいました
一万円札が、一枚多い/あの店員は、なぜ日本に来たのか/「オーナーは厳しいらしい」/深夜八時間、休憩は運次第/だらしない店には、だらしない客が増える/「自分がやったんじゃありません」/日本に残りたいと思った夜

第二章 コンビニ経営なんて、やるんじゃなかった
五十歳で、会社を辞める/五十歳、無職で上京/「二人でコンビニをやらない?」/年齢制限ぎりぎりの説明会/「西麻布は、やめた方がいい/初日の売上は、二百六十万円/本部の助けがなくなった/二年間、一日も休めなかった

第三章 あとは私たちでやります
「どっちも、もたないでしょ」/忙しいわりに、何も残らない/不採用にした留学生/五人のぎこちない笑顔/五十万円が消えた/次に盗んだのは、日本人だった/「声が小さい。もう一回」/「車が店に突っ込んできました!/金庫の鍵を渡す覚悟はあるか/自分がいなくても、店は回る

第四章 信頼は、午前二時に試される
売上前年比九六%の罪/オーナーの人生を背負う仕事/オーナーに寄り添って、数字は上がるのか/正しい言葉ほど、届かない/オーナーは、SVの何を見ているのか/電話に出ても、出なくても怒られる/ネクタイを締める手が震えた/正面ガラスなしで、営業再開/初めて店の一員になった朝

第五章 苦情は二十三件、感謝は一件
電話を切ってから、泣いた/静かな声で、「歯が欠けました」/「販売したのは、うちの店です」/誰も納得していないのに、収束した/二件目の被害者は、信じてもらえなかった/「原因不明」の先にあったもの/数字だけでは見えないもの/本部にも、数字を疑う人がいた/一件は、二十三件より軽いのか

第六章 月額賃料六百万円の物件
喉から手が出るほど欲しい/欲しい物件ほど、オーナーに渡せない/どちらを選んでも、条件が悪い/「で、お前はどうしたいんだ」/「匂わせ、ですか」/五十五歳には、次がないかもしれない/二号店出店の厳しいノルマ

第七章 一日で揚げ物を千個売れ
駐車場は、そもそもありません/「二号店を出したいのは、お父さんでしょう?」/外国人スタッフに、営業までさせるのか/成功事例には、失敗が書いていない/捨てられていたのは、うちの商品だった/息子夫婦が来られなくても、おせちは頼む/揚げ物を普段の一〇倍売るために/「言い方を変えているだけですよね」/八百十六個。目標未達/二十軒を回るより、一人の常連客/商品を売ることだけを考えるな

第八章 パスタに箸をつけて、なぜ怒られるのか
「なんで箸なんだよ!」/レジより先に、教えることがある/コンビニバイトの応募が百人集まった時代/日本人が来ないなら、外国人を探す/日本人より、レジを早く覚える/「遅れるな」だけでは、遅刻はなくならない/牛丼には、箸かスプーンか/日本文化を教えるのは、誰のためか

第九章 あの留学生が、店長になった
卒業したら、働けなくなる/父が出した条件は、結婚だった/「うちの正社員にならないか」/ネパール人は集まった。ほかの国の人は辞めた/「西麻布店の店長をやってくれないか」/店長就任の翌年、街から人が消えた/店長の次は、東京に家を/七十三歳の坂本と、三十五歳のラメス
あとがき


著者紹介

村尾信一
1967年大阪生まれ。龍谷大学経営学部卒。1995年~2025年までの30年間、(株)セブン‐イレブン・ジャパンに勤務。オペレーション・フィールドカウンセラー(OFC・経営指導員)、ディストリクトマネジャー(DM・地区責任者)、ゾーンマネジャー(ZM・広域統括責任者/東北、北海道)などを歴任。多くの加盟店オーナーとかかわってきた。この他、販売促進部、商品本部、加盟店支援、お客様相談室など幅広い領域でマネジメント経験を積む。2025年7月11日にセブン‐イレブン・ジャパンを退職。以後は(株)HandsUP取締役としてZ世代メンバーの育成を支援。併せて執筆活動との二刀流。著名人のインタビュー記事を得意とし、ビジネス誌に数多く寄稿。著書に『鈴木敏文の遺言』(ビジネス社)がある。本書は書籍デビュー二作目となる。

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